弊社では、年々高まる国産の本まぐろ養殖の声を受けて、平成23年に道水中谷水産株式会社を設立。高知県西部の宿毛湾で本まぐろ養殖をはじめました。また、平成31年には高知県宿毛市に海産物の売買・加工などを行う新工場を設立。輸出にも対応した高度な衛生管理基準を満たす水産加工施設として、さまざまな商品を食卓に提供しています。
養殖から加工・販売まで一貫したサービスで
美味しいマグロを食卓に安定的に供給
道水中谷水産
国産本まぐろの養殖事業/道水中谷水産
道水グループの道水中谷水産(高知県大月町)では、高知県宿毛湾で本まぐろとブリの養殖事業を行っています。同社のブランド養殖まぐろである「黒潮本まぐろ」はサンゴが群生する清浄な海域に設置された直径50メートル以上、水深15~20メートルの大型イケス21基に30,000~35,000本の本まぐろを養殖。配合飼料や生餌などバランスよく給餌し、養殖開始から約26月後の10月に50kgに育った時点で出荷開始し、その後1年をかけて全量出荷します。出荷開始の約半年前からは地元宿毛湾で水揚げされた高鮮度の生餌※(サバ、イワシ、アジなど)を中心に与え、味の調整を行うことで、 食べた時に天然の本まぐろに近い味を実現しました。 ※弊社では、自社旋網船「源漁丸」が宿毛湾で操業中。
活け込みした稚魚は2年以上かけて育て、50kg以上で出荷しています。年間最大出荷可能本数は15,000本と、単一漁場では日本最大級の規模となります。
高知道水
高知県最大級の水産加工施設/高知道水
高知道水は2019年4月高知県宿毛市に設立。道水中谷水産と連携して宿毛湾の養殖本まぐろ、ブリなどを加工するとともに、アジ、イワシなどの養魚用生餌を凍結。産地で餌の調達から養殖、加工、保管、出荷までの一貫体制を確立し、高品質な商品を国内のみならず海外にも提供しています。
高効率な生産ラインシステム
本まぐろの加工室には魚体切断機を設置し、ロイン、サクを中心に製造しています。マダイ・ブリの加工には、ウロコ取り機、頭部除去機、三枚おろし機、脱水機などを設置、主にフィレー加工をしています。また、ロータリー式真空包装機、深絞り真空包装機により、加工した製品をパッケージ化します。これらの製品は国内向けの生鮮加工品のほか、プロトン凍結機やリキッド凍結機による輸出向け冷凍加工品も製造しています。
養殖用生餌の生産
養殖用飼料の加工ラインでは道水中谷水産で漁獲したアジやイワシなどの鮮魚を養殖本まぐろ用の餌として凍結加工しています。グループで餌を漁獲、加工、保管することで量を安定確保できるほか、大量に魚が揚がって魚価が下がったときに凍結加工することで養殖魚の餌代を低減でき、安定した価格の製品を提供できるのです。